
エンジンルームに発生している錆も全て削り落としていきます。
右のストラットタワー下側付近に、酷くサビが出てきていました。
AE86では、ほとんどの車両がサビてくる部分で、腐食が進み穴があいていることが多い部分です。

右のストラットタワー下側をショック側から見たところです。
シャシブラックが塗られていた部分が浮き上がってきてたので削ってみました。
表面を削ってみると、塗装の下側には錆の腐食が進行していて、手で触ると、ボロボロ落ちてくる状態です。

ドライブシャフトのベアリングです。
手で回すと、多少のゴロゴロ感が出ていたので、新品ベアリングに交換することにしました。

ドライブシャフトのベアリングを取外したところです。
中のボールが外れて、バラバラになっています。

新品ベアリングとリテーナをプレスで圧入します。

リヤキャリパーのブレーキホースはだいぶ古く見えましたので新品ホースに交換しました。

ヒータコアに亀裂などは無かったのですが、ヒータの効きがあまり良くないとの事でしたので、ヒータコアは新品に交換する事になりました。

新品のヒータコアです。

ケースにヒータコアを組み付けます。

エバポレーターは、かなり汚れている状態でしたので、リフレッシュする事にしました。

ケースから取外したエバポレーターです。
エバポ表面には大量のほこりが付着していました。
この状態ですと、ブロワファンからの風が、エバポを通過しにくくなってしまうので、クーラーが冷えないばかりではなく、送風口から出てくる風も弱まってしまいます。

エバポレーター本体とエキスパンションバルブを新品に交換
しました。

エバポケース内側も綺麗に清掃して、エバポを組付けます。

塗装が完成したボディです。
取外した各パーツを元通りに組んでいきます。

元の色は、GTVの白でしたが、オーナーさんの希望で、ツートンに塗装しました。



各ガラスの端に取付くガラスモールは、オーナーさんの好みで艶消し黒で塗装しました。

修理後の室内にアンダーコートを取り付けていきます。


ブレーキチューブなどをボディに取付けていきます。

リヤ廻りの部品も取り付けていきます。


ブレーキブースタも綺麗に塗装しました。

メンバーもクリヤ塗装。

コンデンサーやリトラモーターなどを取付け。

クーラーコンプレッサーのホースからは、クーラーガスが漏れてきてたので、現物修理して組付けました。

オーバーホールしたエンジンを用意して、車両に載せる用意をします。


リトラ廻りのビスは、ほとんどが錆びてましたので、新品のビスを使用しました。


レストアついでに、エキマニも交換しました。

触媒は、SARDのメタル触媒を取付け。

エンジンを始動して、油脂類のもれや、ボルトの締め忘れなどがないか、時間をかけて点検します。